一口に不動産と言えど、その物件が何を素材としてつくられているかで、投資する上での意識すべきことは大きく変わってきます。
今回は、「RCと木造、投資するならどっちが正解?」というポイントについて、それぞれのメリットとデメリットを踏まえながら、解説していきます。
RCと木造、どっちを買えばいいの?
RCのポイント
物件価格が高いですが、手間のかからなさと融資の受けやすさで優位な投資対象です。
そもそもRCとは?
RCとは「鉄筋コンクリート構造」でつくられた物件のことです(「Reinforced Concrete」の頭文字を取ったもの)。
鉄筋コンクリートは、外部からの衝撃や圧力に強いので、耐振性に優れ、安全性が高い構造と言えます。
RCのメリット
RC造はその構造上、耐火性・耐震性・防音性などに優れていることがメリットとして挙げられます。
日本で生活する以上、どうしても地震という災害リスクがついて回るので、耐振性のあるRCは入居付けがしやすいという特徴があります。
また、木造のように害虫被害にあうリスク無いので、害虫対策コストが不要です。
RCは劣化しにくいという特徴もあるので、100年経過したとしても物件として機能します。
そのため、資産価値が下がりにくく、家賃の下落も少ない傾向にあります。
耐用年数も47年と長く、長期の融資を受けやすいため、規模の大きな投資を行うことができます。
お小遣い程度にとどまらず、サラリーマンの年収ほどのキャッシュフローを期待できるのがRC投資の魅力です。
RCのデメリット
RCは、木造に比べて規模が大きいため、物件の売買価格が高くなります。
木造と比較して、手間がかからないという特徴がありますが、
もし大規模な修繕や解体が発生すると、そのコストは木造よりかなり高い金額となります。
大規模な修繕であれば数百万円かかるケースもあります。
RCの大規模修繕はだいたい20年に1度が目安になります。
購入前に
■大規模修繕がいつなされたか?
■購入後、修繕する必要があればいくらかかるか?
この2点は必ず確認しましょう。
また、税金が高いというのもデメリットに挙げられます。
都市計画税や固定資産税は、土地と建物の評価額に応じて算出されるので、木造に比べ金額が高くなります。
収支計画にしっかり反映させてから、購入の判断をすべきです。
木造のポイント
リフォームなどで工夫しやすいが、本業が忙しいサラリーマンには不向きです。
そもそも木造とは?
木造(木造建築物)とは、主要構造部材が木材で作られている物件です。
軽量で、構造がシンプル。修繕を行いやすいという特徴があります。
木造のメリット
まず、購入する時の価格が安いです。
数千万円あれば、関東近郊で一棟購入することが可能なので、サラリーマンにとって手が届く範囲で投資が可能です。
また、管理費・修繕費も低く抑えられます。
木造では、RCのような受電設備・受水層・エレベ-ターなどが必要ないケースが多いです。
電力、清掃、修繕などのRCではかかってしまいがちなコストが削減できます。
解体コストも安いので、新築で立て直したりすることも可能。
不動産投資家として手腕を発揮できるのが、木造物件投資のおもしろいところです。
木造のデメリット
サラリーマン大家にとって、最大のデメリットは融資がつきづらいという点です。
一般的に金融機関は、残存耐用年数の中で融資期間を設定しますので、耐用年数22年(RCなら47年)と短いことがネックになります。
そのため、耐用年数を超えてでも融資をしてくれる金融機関を探す必要があるのですが、
数が限られますし、金利が高くなってしまい、安定したキャッシュフローを妨げる要因になります。
また、「空室リスク」もRCに比べると高いです。
耐振性、防音性の2つは若い世代を中心に、入居者が重視する傾向がありますので、どうしても敬遠されがちです。
無料Wi-Fiを設置するなどして、それらの懸念があっても入居者が集まる工夫が必要となります。
まとめ
今回は、「RCと木造、結局どっちが正解?」というポイントについてまとめてみました。
何より大事なのは、自分のライフプランに応じて適切な物件を選択することです。
タイプ別にすると
■RC
手間をかけず、安定した収益をあげたい
■木造
創意工夫で高い利回りを目指したい
というイメージです。
サラリーマン大家の方は安定した収益を求める方が多いので、RCをおすすめしています。
「理解できたかな…」と不安な方は、
プロから直接教わるのも一つの手です。
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