「かぼちゃの馬車」問題をわかりやすく解説【2分でOK】

「かぼちゃの馬車」問題をわかりやすく解説【2分でOK】

今、不動産業界を賑わしている
「かぼちゃの馬車」問題について解説します。

早速、結論からいきましょう。

「かぼちゃの馬車」問題とは?

【結論】
悪質なシェアハウス物件「かぼちゃの馬車」を、高属性のサラリーマン約700人が騙されて、購入してしまいました。
結果、自己破産や自殺する方も出てしまい、社会問題となっています。

「かぼちゃの馬車」を詳しく

・株式会社スマートデイズが販売した
・頭金なしのフルローンで買える
・女性向けシェアハウスの投資物件
 です。

主に大手企業の会社員、弁護士や医師のような、
いわゆるハイスペの投資家に向けて販売されていました。

「かぼちゃの馬車」は巧妙なスキームにより、
当初は好調な販売実績を残していましたが、

物件の質が悪く、投資対象になるようなものではなかったため、空室が続出

家賃の支払いが停止となり、ローン返済ができず破綻する投資家が生まれ、大きな社会問題にとなりました。

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「かぼちゃの馬車」の問題点

大きく2つの問題点がありました。

ニーズの無いエリアにつくってしまった

「かぼちゃの馬車」の間取りを見てみると、どれも狭い部屋ばかりです。

都心であれば、たとえ狭い間取りでも、
家賃を安くすることで一定の賃貸需要を生むことはできます。

しかし「かぼちゃの馬車」は、
地方で利便性も低く、シェアハウスとして機能を果たすはずのないエリアに物件をつくっていました。

無謀な家賃保証(サブリース)契約

不動産に精通する人間であれば、間違いなく空室になることがわかる物件に対しても、家賃保証をしていました。

当初は販売による利益が大きかったので経営がまわっていましたが、
空室が増えている状況を察知した金融機関が融資を止めました。

すると、売る相手である投資家の融資がおりないため、販売ができなくなり、販売による利益が急激に減少。

家賃の保証ができなくなり、最終的に破綻してしまいました。

誰が悪かったのか?

「かぼちゃの馬車」問題で議論になるのは
「誰が悪かったのか?」という点です。

結論から申し上げますと「全員悪者」という状況でした。

【不動産会社】スマートデイズ

悪質な物件を販売。
売りつけるだけ売りつけて、
あとは投資家の自己責任というスキームで利益を享受しようとしていました。

【金融機関】スルガ銀行

ずさんな審査で融資を行っていました。
融資することによって担当者に報酬があったため、
投資家の資産データの改ざんなどして融資を行っていたと報道されています。

【投資家】ハイスペサラリーマン

命を落とされた方もいるので、言及しにくいところもありますが、
充分な調査をせず、数千万円という巨額の投資を行ってしまった点に関して、少なからず責任はあります。

経済全体に大きな影響が…

「かぼちゃの馬車」問題は、
今後経済全体への影響が心配されています。

なぜなら、今回の事件の影響で不動産に対する融資体制が厳しくなると、不動産市場が衰退。

不動産価格が下落する可能性があるからです。

1991年バブル崩壊、2008年リーマンショックなど金融恐慌の始まりは「不動産価格の下落」が引き金になっています。

「かぼちゃの馬車」問題が、
オリンピック前に盛り上がりを見せる日本経済にストップをかける可能性は考えられますので、
投資家としては今回の件の決着からは目が離せません。

以上、今回は「かぼちゃの馬車」問題についてお伝えしました。

 

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