2018年10月18日、
シノケンハーモニー元社員の告発によって、
「二重契約」の疑惑が報じられました。
今回は、週刊誌の報道による
「シノケングループの株価急落」について
わかりやすく解説していきます。
「シノケン株価急落」の概要とは?
週刊新潮が、シノケンの「二重契約」という不正を記事で指摘。
その報道を受け、シノケンの株が急落しました。
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18日、午前11時過ぎから
東証ジャスダック・シノケングループの株価は大きく値を下げ、
一時はストップ安となったが、終値は前日比17.3%減の932円だった。株価下落の原因は週刊新潮に掲載された
「かぼちゃの馬車みたいなシノケン二重契約書類」という記事とみられる。記事には、シノケングループ子会社でアパート販売を手がけるシノケンハーモニー元社員が語った内容が記されている。
これによれば、当初のアパート売買契約書から大きく値引きした価格で「合意書」を交わし、
差額を登記などの諸費用に充てている――というもの。週刊新潮は二重契約書が存在するとしている。
二重契約書が問題になるとすれば、
記事中にもあるように、融資した銀行に対する詐欺、という可能性が考えられる。アパートの担保価値を不当に高く見せ、融資を引き出し、
それを銀行に伝えていなかったとすれば、銀行を欺いたと言われても仕方あるまい。引用:Net IB News週刊誌報道で株価急落 シノケン「厳重に抗議」
シノケンハーモニー元社員が告発「二重契約」ってどういう不正?
二重契約とは、
1 相場より高い物件価格で契約書を交わす
2 その契約書をもとに、銀行から融資を受ける
3 融資が決まった後に、物件価格を安くして契約をし直す
という手法の不正です。
簡単に言えば、
銀行に高い物件価格を見せてダマし、
本来融資が可能な金額以上の融資を受けようという不正です。
注意点として、
「契約をやり直す」ということは、
全く違法ではありません。
しかしながら、
■契約をやり直したことを、銀行に告知していない
■告知していないのは意図的で、融資を引き出すため
という2点が加わると明らかな不正となります。
ですので、
今回のシノケンハーモニーの報道に関しても、
その2点が論点となっています。
Twitterでの反応を見てみましょう。
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Twitterでの反応
シノケングループ、「かきあげ」を「銀行にお伝え済みのビジネスモデル」で乗り切りにかかる https://t.co/Bj861MwwYW
— 全力2階建 (@kabumatome) 2018年10月18日
契約のやり直したもの全てを「銀行にお伝え済み」であれば問題はないが…
シノケン、週刊誌の名前を伏せているけど文書のプロパティには「新潮」と入っているね pic.twitter.com/ZKO3NGtlQF
— ありゃりゃ (@aryarya) 2018年10月18日
ファイル名までケアできてませんでしたね。
シノケン先生、怒りの反論IRはやい。お値引きについて金融機関に伝えているならセーフですが、この”必要に応じて”という一文が気になります。https://t.co/AqMUvPah1r pic.twitter.com/WMtLbQsRN7
— どエンド君 (@mikumo_hk) 2018年10月18日
「必要に応じて」ということは、告知していないものもあるということ…?
あらら…新潮。「かぼちゃの馬車みたいなシノケンの二重契約書類」融資承認後に建築費値引きと… pic.twitter.com/TNS8E8PYxB
— 小野悠史@不動産ニュースライター (@kenpitz) 2018年10月17日
まとめ
今回は「シノケングループの株価急落」についてまとめてみました。
論点はやはり、シノケンハーモニーが
■契約をやり直したことを銀行に告知していたか?
■告知していないのは意図的で、融資を引き出すためなのか?
この2点でしょう。
不正が暴かれ続けていますが、
これは不動産業界の市況に大きく影響します。
その動向、要チェックです。
「理解できたかな…」と不安な方は、
プロから直接教わるのも一つの手です。
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